富姫

この子は誕生の瞬間にお残し決定。
桜姫にそっくりな子に育つと思ったのですが、成長したら父親に似てきました。
ちょっと臆病で、ノルウェージャンらしくないところもありますが、
まっすぐな鼻筋が自慢です。
この子の名前は泉鏡花『天守物語』からとりました。
玉三郎さんが演じる鏡花の世界を私はこよなく愛していますが、
中でも『天守物語』は、毎日劇場に通いたくなるほどに好きな演目です。
玉三郎さんと海老蔵さんのコンビの美しさといったら!
鏡花作品は、せりふのひとつひとつが「珠玉」と呼ぶにふさわしい美しい日本語で語られます。
我が家の猫の富姫を眺めていると、そのせりふが、場面が、玉三郎さん&海老蔵さんの表情が蘇ってきて
なんとも幸せな気分になります。
が、作品の中の富姫は「美しく気高いそしてはかりしられぬ威のある姫君」であるのに対して、
我が家の富姫は、落ち着きのない万年お子ちゃま。
名前に相応しいねこに育ってくれるのはいつの日でしょうか。
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